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プロパンガスと都市ガス、どっちがいい?料金は?メリット・デメリットなど
プロパンガスと都市ガス、どっちがいい?料金は?メリット・デメリットなど

住宅のガスには、都市ガスとプロパンガスの2種類があります。これから引越しを考えている方や、ガス料金を見直したい方の中には、「プロパンガスと都市ガス、どちらが良いの?」と気になっている方も多いと思います。2つの解説・メリット・デメリットなどをご紹介いたします。

1.そもそもプロパンガスと都市ガスって?

毎日使っているガスですが、住宅に供給されているガスは『都市ガス』と『プロパンガス』の二種類があります。では、そもそもプロパンガスと都市ガスとは?燃料や仕組みの違いないなどをご紹介します。

原料・主成分・重量は?

プロパンガスの原料は、プロパン・ブタンを主成分とする液化石油ガスです。空気の1.5〜2倍ほどの重さがあります。
都市ガスの原料は、メタンを主成分とする液化天然ガスです。空気の半分ほどの重さです。
ガス漏れが起きた場合、空気より重いプロパンガスは天井付近をうちわなどで仰ぐ、都市ガスは床をうちわなどで仰ぐことによって室外にガスを放出しましょう。

供給方法は?

プロパンは液体にしたガスが入ったボンベをガス会社が契約者の住宅に配送し供給されます。
都市ガスは道路の下のガス管を通じて供給されます。
そのため、都市ガスは道路下にガス管が設置されている、人口が密集した都市が主な供給エリアです。プロパンガスは必要な設備さえ整えていれば、全国どこでも使用することが可能な為、都市ガスが通っていない地域の熱源として活躍しています。

熱量は?


プロパンガスの熱量は24,000Kcal/㎥と高く、火力が強い点が特徴です。一方、都市ガスの熱量は11,000Kcal/㎥と低く、プロパンガスと比較すると火力は弱くなっています。
プロパンガスの熱量は都市ガスの約2倍であることから、ガスを使う同じ作業を行った場合、必要なプロパンガスの量は都市ガスの約2分の1となります。

2.プロパンガスと都市ガスの料金システム

料金システムの違いについて見ていきましょう。プロパンガスと都市ガスの料金の大きな違いは、「規制料金だったかどうか」です。現在の料金システムなど、それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。

都市ガスの料金システム

都市ガスは、2017年4月の都市ガスの自由化までは、政府の認可を受けた規制料金をもとにガスの価格を設定していました。
規制料金が廃止されてからは、都市ガス会社がそれぞれ自由に値段を設定・販売できるようになり、新しく参入した都市ガス会社が規制料金よりもお得な料金プランを提供するようになりました。
しかし、新しく参入した企業がガスを配送するためには、自由化される前からある大手のガス会社にお金を支払いガス管を使用する必要があるため、コストを劇的に下げるのが難しいということもあり、都市ガスにおいては従来の規制料金から大きく外れた料金設定を行う会社はまだありません。

プロパンガスの料金システム

一方、プロパンガスは以前から自由料金制です。それぞれのプロパンガス会社が仕入れ価格や、人件費・自社の利益などを考えて料金を設定しています。
決まった方式で料金を計算する必要もなく、国の認可もいらないため、使用エリアが同じでも会社が違えば料金が全く異なるケースもあります。
そのため、プロパンガスを選ぶ際には、直接ガス会社に問い合わせて料金をしっかり確認し選ぶことが大切です。

3.プロパンガスVS都市ガス、どちらが高い?

それぞれの料金システムについて確認しました。では実際、プロパンガスと都市ガスではどちらの料金が高いのか比較してみましょう。

ガス料金の内訳は?

  • プロパンガスも都市ガスも、ガス料金の内訳は同じで、「基本料金」と「従量料金」の2つの要素で成り立っています。
    基本料とは、ガスの使用量にかかわらず毎月必ずかかる料金のことです。従量料金とは、単位料金とも言い、ガスの使用量に応じてかかる料金のことです。1ヶ月あたりの使用料をこの単位にかけて総額が決まります。
    都市ガスは使用料に応じて基本料金が変動する点で、プロパンガスと異なっています。

    平均料金の比較

    プロパンガスは石油情報センターが調査している平均株価、都市ガスは東京ガスの一般契約料金を参考に比較しました。

    【プロパンガス】
    ・基本料
       東京都:約1750円 
    ・1月の総額
       5㎡:約4600円 10㎡:4,500㎡、20㎡、:13200円

    【都市ガス】

    1ヶ月20㎡までの使用
    基本料:750円 単位料金:170円
    1ヶ月20㎡超えて80㎡までの使用
    基本料:1050円 単位料金:150円

    使用例で料金比較

    ①プロパンガスを5㎡、都市ガスを10㎡使用の場合
    プロパンガスは約4600円、都市ガスは2,600円=プロパンガスの方が約2,000円高い

    ②プロパンガス20㎡、都市ガスを43㎡、使用の場合
    プロパンガス:13,200円、都市ガス:7,800円=プロパンガスの方が約5,400円高い

    プロパンガスの方が都市ガスよりも約1.7~1.8倍高いということがわかりました。
    理由としましては、配送コスト・人件費がかかる・自由に料金設定ができるなどの関係で都市ガスよりも料金が高くなってしまいます。

4.プロパンガスのメリット・デメリット

都市ガスに比べて料金が高いプロパンガスですが、メリットもたくさんあります。

プロパンガスのメリット

プロパンガスは住居にガスボンベがあれば使用でき、大掛かりな工事が必要ありません。
そのため、災害が起こってガスが止まったとしても、ボンベを点検すれば速やかにガスの利用が再開できるため復旧が早いです。
輸送さえできれば、災害の被災地・仮設住宅への設置、発電機の燃料にも使えるため、バックアップ用のライフラインとして、プロパンガスを備蓄する公共施設やビル・集合住宅などもあります。
ガス管を設置する必要がないため場所を選ばず、全国どこのエリア・地域でも使用可能です。そのためガス導管のないエリアへは供給できない都市ガスに比べると、プロパンガスの利用可能エリアは広く、使い勝手が良いです。

プロパンガスのデメリット

プロパンガスのデメリットはやはり、料金が高いということです。料金は都市ガスの1.7~1.8倍程度です。さらに、ガス会社が自由に料金を設定できるため、使用するガス会社によっても料金に差があります。ガス会社に直接問い合わせをして見積もりを取らないと正確な料金がわからないこともあります。

5.都市ガスのメリット・デメリット

料金が安い都市ガスにもデメリットはあるのでしょうか?

都市ガスのメリット

1番のメリットは料金が安いということです。自由料金制が進んでいるプロパンガスに比べて都市ガスは会社によっての料金差があまりありません。また配送費・人件費がかからないことなどの理由からも料金を抑えられます。
また、環境への負担も少ないです。天然ガスはメタンが主成分なので、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素の排出も少ないというデータが出ています。
 

都市ガスのデメリット

都市ガスのデメリットは、対応エリアが限られることです。ガス管が設置されていなければ都市ガスは利用できません。プロパンガスから都市ガスに切り替えるには、引き込み工事が必要のため目安として約10万~15万円ほどがかかり、この料金は利用者が支払うこととされています。
また、災害の際の復旧に時間がかかることもデメリットです。東日本大震災の際には復旧に2カ月かかった地域もあるほど、大きな災害時にガスの復旧までの時間がかかってしまいます。
しかし、復旧までの時間は年々短くなる傾向があるため、今後に期待できます。

6.都市ガスを安く利用するには

プロパンガスから都市ガスに切り替えることは、難しいです。できたとしても高額な工事費用がかかってしまいます。現在、プロパンガスを利用している方に少しでもガス料金を抑える方法をご紹介させていただきます。

お風呂

ご家庭の中でガスの使用量が多い場所は、家庭全体のガス使用量のうち75%も占めているお風呂です。

①浴槽に貯める湯の量を減らす
浴槽に貯めるお湯の量を減らせば、その分ガス代の節約に繋がります。今まで湯船の7~8分目までお湯を貯めていたなら、一度5分目程度で試してみてください。

②追い炊き回数を減らす
追い炊きをするとその都度ガスを使うことになります。1日に何回も追い炊きをすると、ガス代は高くなるばかりです。追い炊きをする回数を減らすために、家族でお風呂の時間を合わせる、などの工夫をしましょう。

③シャワーの使い方を見直す
シャワーの使用量を抑えるには、使わないときに水を止める意識をが大切です。また、シャワーヘッドを交換することで、ガス代の節約だけでなく水道代の節約も同時に可能です。
シャワーヘッドを節水効果の高いものに取り換えることで、40%も節水することも可能です。また家族が多いなら、シャワーより浴槽にお湯を貯めて使った方が節約に繋がるかもしれません。シャワーは1分間に約12Lのお湯が流れるのですが、家族4人が4分ずつシャワーを使ったとしたら、浴槽1杯分とほぼ同量になります。
 

キッチン

①コンロの火加減を調整する
フライパンやお鍋の底からはみ出している火は無駄になってしまいます。調理器具の大きさに合わせて、適切な火力に調節しましょう。

②電子レンジで調理する
電子レンジを使えばほとんどの場合、ガスよりも低い電気代で調理が完了します。簡単に火が通る野菜・肉などは電子レンジで調理する・火の通りにくい野菜や大きい食材は電子レンジで柔らかくしてからガスで調理するなどの工夫が効果的でしょう。また、温め直しをする際も、電子レンジを利用した方が光熱費を節約できます。

③蓋をする・落し蓋を利用する
  • 調理の際に蓋をすることで熱が逃げにくくなるため、ガス使用時間の短縮になります。また、煮物料理をする時には、鍋蓋ではなく落とし蓋を使うことで、ガス代を節約できたり、調理時間の短縮・具材に味が染み込みやすくなるなどの効果も得られるためおすすめです。
     

    その他

    ①ガスの支払い方法をクレジットカードにする
    ガス料金の支払い方法はクレジットカード払い・口座振替・コンビニ払いなどの種類があります。クレジットカード払いであれば、カード会社の還元率に応じてポイントが受け取れるでしょう。

    ②大家さんに相談し、ガス会社を変更する
    賃貸の場合、個人でガス会社を変更することはできません。賃貸物件のガス会社は大家さんに決定権があります。しかし、入居者1人が相談するだけでは聞き入れてくれない可能性があるので、他の入居者に協力を求め署名を集めるなどをして相談を持ち掛けるなどが有効です。

    都市ガス・プロパンガスそれぞれに、メリット・デメリットがあります。特徴を理解した上で、どちらのガスを利用するか検討してください。
     


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